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【募集中】だから僕らは本で伝える。

2014年夏の「まちの教室」に講師としてお招きした、雑誌『WYP』の編集部を、再び松本に迎えます。
「WYP」は「WORLD YOUTH PRODUCTS」の頭文字で「ワイプ」と読みます。「働き方」や「生き方」がテーマの雑誌のタイトルでもあり、それらのテーマを探求する1987年生まれの4人のメンバーによるチームの名前でもあります。

2011年から活動を開始した彼らは、2013年に創刊号「Vol.0 働きながらインドを探る」を発行。当時、メンバー全員が会社勤めをする中で、日本と真逆の環境であろうと考えたインドを訪ね、「働く」価値観のリセットを図ります。
続いて、2014年、その前年の夏に開催した、雑誌制作の工程すべてを公開する試み「働く”合間”に雑誌をつくる展」を書籍化して「Vol.0.5 働きながら日本を探る」を発行。今度は、国内でユニークな働き方を実践している同世代9名にインタビューを行い、「働く」価値観の多様性を学びます。

前回の「まちの教室」では、この2冊目の『WYP』を取り上げ、「綴る手、刷る手、届ける手 –リトルプレスの将来性-」と題して、印刷物の持つ表現方法の可能性を探りました。

あれから3年。〈WYP〉メンバーは、会社員という肩書きを脱ぎ捨て、国内外それぞれのフィールドで、それぞれの旅路を歩み始めています。各々の「働き方」「生き方」を見出したいま、もう次の『WYP』は発行されないかもしれない。そして、それはとても自然なことだ。そう考えるようになって久しく経った頃、不意に3冊目発行の知らせが舞い込みました。
ついにたどり着いた「Vol.1」は「DENMARK 僕らは生きる国を選べる」。幸福度ランキング上位常連のデンマークで敢行したインタビューを中心に、「働く」から一方踏み込んで「生きる」や「幸せ」の価値観に挑んでいます。

今回の「まちの教室」では、『WYP』編集長・川口瞬さんをお招きして、この3年間でメンバーそれぞれに起きた出来事、編集チーム全体の状況や心境の変化、それでも今号の発行に至った経緯などを詳しくお尋ねします。
また、それと合わせて、2015年に神奈川県真鶴町に移住して〈真鶴出版〉を立ち上げた川口さんに、地方で出版業を営む生き方を選択した理由や、その先に目指している景色について伺います。
その中で、〈WYP〉メンバーや川口さんが、自らの気づきを記し、情報を届ける手段として、「本」というメディアを選び続ける意味まで探れたら、と考えています。

開催日時/2017年8月27日(日)19時00分開始(18時30分開場/授業は2時間程度を予定)
会場/栞日 sioribi(長野県松本市深志3-7-8
定員/30名程度
参加費/1,000円+1drink order
講師/川口瞬(WYP 編集長/真鶴出版 代表)
授業コーディネーター/菊地徹(栞日 店主/ALPS BOOK CAMP 主催)

主催/栞日 sioribi、まちの教室

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※授業内容は予告なく変更される場合がございます。
※開場は授業開始30分前です。開場から授業開始時間の間に受付をお済ませください。尚、授業開始より10分を超えて遅刻された場合は、公共交通機関の遅れなど、やむを得ない場合を除き受付終了とさせていただきます。

講師

川口瞬
1987年山口県生まれ。大学在学中にSHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERSにてインターン。卒業後、IT企業に勤めながらインディペンデントマガジン『WYP』を発行。“働く”をテーマにインド、日本、デンマークの若者の人生観を取材した。2015年より神奈川県真鶴町に移住。「泊まれる出版社」〈真鶴出版〉を立ち上げ出版を担当。地域の情報を発信する発行物を手がける。

授業コーディネーター

菊地徹
1986年静岡県生まれ。大学在学中にSTARBUCKS COFFEEでアルバイト。これをきっかけに自分の仕事として喫茶店を志す。卒業後、松本の旅館に就職。その後、軽井沢のパン屋に転職するも、松本の街の規模感や城下町文化が恋しくなり、約1年で松本に戻る。2013年「書店あるいは喫茶店」〈栞日〉を開業。直販の独立系出版物を中心に選書している。2014年よりブックフェス「ALPS BOOK CAMP」を主催。2016年同店移転リニューアル。

\ 授業コーディネーターからのメッセージ /

同学年。海に臨む街と、山を仰ぐ街。泊まれる出版社と、宿もやる本屋。川口さんとは今回が「はじめまして」なのに、まるで「はじめまして」の気がしない。きっと近しい景色の中を通って、それぞれの今に至り、たぶん似たような風景の未来を夢みている。
でも、もちろん、違う。

そんな二人が話します。
書籍文化をむやみに賛美するでもなく、斜陽産業をただただ悲嘆するでもなく、いま僕らが考える、これからのペーパーメディアのポジションを、きちんと吟味する時間にできたら、と思います。ささやかな、でも、(少なくとも僕と川口さんにとって)有意義な、何かが始まるきっかけになるかもしれません。その場に立ち会うことに興味のある方は、ぜひご一緒ください。