interview

人と出会い、つながり、広げる。そして、そこにあり続ける。  前編

「しおじり まちの教室」3月の授業コーディネーター 山田崇さん。

まずは「元ナンパ師」と検索してみてください!

検索の1番上にでてくるのが、地域に飛び出す公務員・塩尻市役所職員の山田崇さんです。全国からのラブコールを受けて、各地で講演も行われています。

20160324_01

そんな山田さん、商店街の実態を知るには、自らが中に飛び込んでみないとわからないと、小さな一歩が、大門商店街の空き店舗のシャッターをあげるきっかけとなり、空き家から始まる商店街の賑わい創出プロジェクト「nanoda(なのだ)」を生みました。

元空き店舗でみんなが集まれる「場所」でありながら、「毎月20日はワインなのだ」「お掃除なのだ」など、「~~なのだ」とイベントの名前にもなります。

nanodaメンバーを中心としたイベントや、何かやってみたいと手をあげた人に「じゃあ、やってみよう!」と背中を押してもくれて、nanodaを会場にイベントが起こせます。そんなところがnanodaなのです。

 

「しおじり まちの教室」では、2014年よりnanodaのメンバーの皆さんと一緒に授業を企画しています。
3月26日(土)は、授業コーディネーターを山田崇さんに、講師には「シェアビレッジプロジェクト」代表の武田昌大さんをお迎えして、
「1日8円からはじめる あなたの村をつくるプロジェクト『シェアビレッジ』とは」
をテーマに授業を行います。

 

授業を前に、授業についての想いや武田さんとの出会いや、日々の生活の中で山田さんが感じることなどをお聞きしました。

 

―授業をすることで、参加者や山田さん自身になにか起きるだろうなというイメージはあるのですか?

何が起こるかは分からない。今までの「しおじり まちの教室」でお呼びした、講師の皆さんにもお話ししているのは、「今までやろうと思ってできなかったことや、次こういったことに挑戦したいって、いうことを塩尻で一緒にやりたい」ってこと。だから、皆さんはじめてやることが授業になる。

―新しい動きのきっかけですか?

そう、講師本人にとっての。「しおじり まちの教室」でやったことが次につながるとか、塩尻に来たことがないけど行ってみたいと言っているのなら、その機会をつくること。塩尻でわたしたちの仲間だったり、まちの教室のメンバーが出会えれば、それが嬉しい。

―何か起こることを期待して?

起こらなくてもいいと思っている。だって、自分以外は変えられないし……。でもね、何かって、結果的に起こることだと思うんだ。

―何かしらが起こると……

そうそう。

20160324_02

それで、わたしは自分で外に出て行っている。だけど、それはいつも一人で行っているから、塩尻に来てもらえれば10人でも、20人でも、わたしがどこかに行く以外の方法で出会う機会が、この塩尻のnanoda周辺でできるってだけでも十分かな。

だから、今回は武田昌大さんに秋田の五城目町で単純にお世話になったから。「一回どう、来てみませんか?」って、「あっ行ってみたい」って。「あ、じゃあ!!!」って、その位なんだ。

―それが、今回講師をお願いしたきっかけですか?

だってさ、元日にわざわざ、ご実家と「シェアビレッジ町村」(まちむら)があるところは、車で30分くらいかかるのに、わたしが行くっていう時間に合わせて一人で来てくれてね。

「シェアビレッジ町村」の鍵開けて、中を案内してくれて。そこから30分くらい車でいったところに、おいしいところで焼肉屋さんだけどラーメンばっかりしかないっていう武田さんじゃないと案内してくれない!ってところに連れて行ってくれてね。

だから、うれしかった。武田さんが塩尻に来たいっていうのなら、今回のまちの教室の機会に来てくれたらいいな、と。

―そんな武田さんとの出会いは?

2015年11月に行われた、「地域若者チャレンジ大賞」の会場で、塩尻市にある酒井産業株式会社でインターンしてくれていた信州大学の三浦希枝さんがプレゼンする機会をいただき、その交流会で石川県七尾市の森山明能さんに紹介されたのが出会いです。

―出会いが出会いを呼ぶ?

今年の年末年始の一人旅のなかで、元旦に武田さんを訪ねました。3年前は四国で、「この日に直島に行きます、最終日には土佐山アカデミーに出ます」っていうのをfacebookに載せたら、塩尻には2回来たことがあるポン真鍋(真鍋邦大)さんが、アテンドしてくれていろいろと連れていってくれた。2年目は京都から山口の萩まで行こうと思ったら、丹波の市会議員・横田親くんが京都に面白い人がいるからと紹介してくれたのが、「京都移住計画」のメンバー。

その出会いがあったから、昨年5月に「しおじり まちの教室」にお声掛けして「信州移住計画」を立ちあげとかにつながっていく。

―東京や名古屋の都市と、田舎って言われる地域で山田さんが会いに行くのって違うのですか?

わたしは好きな人のいる場所が東京でも、地域でも、ランチとか飲み屋さんをそこにいる友達に教えてもらうってことが好き。だけど、都会での生活の機会を続けられる人があえて、一般的に言われている地域や田舎って呼ばれているところで、挑戦したり正解もわからずやっている。その人がどういう想いでやっているかに興味がある。おそらく、一人ひとり違うと思う。うん。それに、興味がある。

東京でバリバリがんばって、例えばポン真鍋さん、「東大出てリーマンブラザーズで働いて、だけど四国に帰って挑戦している」ってのは、なぜかを知りたい。武田さんだったら、秋田に半分、東京に半分、わざわざ高速バスを使ってって生活を一週間ごとにやっている。東京にずっといることもできたと思う、だけどわざわざその移動の距離を持ちながら秋田の五城目町でやるのかってことが、すごく知りたい。

そんなことをわたしが直接会いに行って聞くことはできるけど、まちの教室なら塩尻に来てもらってやりとりができるでしょ。わたしがコーディネーターになって、そういった機会をこの塩尻の地で。例えば田舎が暗いイメージがあったり、狭いから噂がすぐ広まるのとかが嫌で、だいたい高校生ぐらいまでには外に出たいって思う人も多い。

だから、外に出ようって思っている人や、ひょっとしたら高校は地元でそのまま塩尻で働いているとか、転勤が理由で本当は東京にいたいけど塩尻に住まなきゃいけなくなったりとか、いろいろな人がいるんだけど、そういった人が塩尻に武田さんが来て、お話しを聞こうと思う人がいて、お話しが聞けるってときに彼がとてもいいなと思った。

人と出会い、つながり、広げる。そして、そこにあり続ける。 後編 へ続く)