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自分の思ってることが聞こえてくる。やみつきになるゼンローグ!

あれ、なんだかこの人と話ししてると疲れちゃうなってとき、ありませんか?
反対に、あぁ顔がにやけて止まらない!!なんてことはありませんか?

それ、ちょっと観察してみません??

10月しおじり まちの教室の最後の授業は「ゼンローグ」!

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ゼンローグとは、自分の意見や言葉を聞くために4つのルールを意識をして話していく対話の方法のこと。
意識するのは「心のまま話す、聞く」「判断保留(良い悪いの判断をしない)」「体感覚に集中する」「リラックスする」の4つです。
これらのことに気をつけていくことで、言い負かしたり、自分の意見を相手に伝えるのではなく、あくまでも「自分の意見」を引き出して見てみるための対話をしていくのです。

「体感覚」とは、「この人と話すと緊張で肩がこわばる、疲れる…」や「どうしても顔がにやけて止まらない!」などの、無意識に出てしまう体の反応のこと。これが大事で、頭で考えたことや感情的なところが自然と体に出てきているのを見ていくことで自分の体や考え方のクセが見えてきます。

そのためには「没頭すること」と講師の嶋田温夫さんは言います。
「心の動きの裏側にある期待を見つけて、手放してください」
これがゼンローグをやる目的のよう。

対話はトーキングアイテムを握っている人だけが話して、みんなでその人の話に耳を傾けること、そして前述の4つのルールを忘れないように補助する「ゼンローグカード」をめくることで進んでいきます。

これは「ひとり会議」みたいに一人でできないの??と思ったあなた!!ちょーっといつもと違う感覚なのです!
今回は、特別に私が体験した「ゼンローグ」の様子をちょっとだけ教えちゃいます!

テーマは「嫌いな人」と「必要なもの・必要ないもの」

私が参加したのは女性4人に男性1人、年齢に幅のあるグループ。
みなさんはじめての人同士だったこと、「ゼンローグ」のやり方がいまいちわからず戸惑っていたことから、ちょっとぎこちなく始まります。

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具体的にどんな人を苦手に感じるか。どんなことに怒りを感じるか。悪口を言う人が嫌い…。

あれ、だけど、今この状況って悪口なんじゃないか。
初対面だからこそこういうネガティブな話ってしづらい。
いや、むしろ初対面でもう会わないかもしれないからどう思われてもいいかな!

こうやって思ったことをそのまま口にする機会が必要なんだなと思うけど、悪口を言うことにためらいを感じる。
どうすれば日常で思ったことをそのまま口にすることができるだろう…。

嫌いな人への感情って怒りだけなのかな?
期待からの反動で「悲しい」という気持ち。私は「拒否」という感じになるな…。

女性が多いからなのか、みんな頷いたり相槌をうちながらお互いの話を聞きます。

私も一緒に頷きながら(あぁ、私は当たり障りのないことを言っているけれど、良く見られたいのかな…。)とかぼんやり考えたり、その考えていることがほかの人から違う言葉で聞かれたりしていくうちにだんだん何かが解けていく感覚がしてきます。
ぽかぽかした空気の中にいる感じ、これがなんとも言えなく快感なのですけれど、後から振り返ると嶋田さんの言っていた「没頭」なんだなぁと。没頭している雰囲気は中高生の時に放課後、友達と取り留めもなく話し込んでいる時のような感じ。時間を忘れてしまいます。

没頭し始めるとと4つのルール、特に「体感覚」を忘れがちなんですが、好きなタイミングでめくられる「ゼンローグカード」に
「体をほぐしてみましょう」や「体をゆすってリラックスしましょう」と書いてあり、実行することで、「あ、肩めっちゃ凝ってる」という体の変化に気づいたりします。

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一番びっくりしたのが、「深呼吸してみましょう」と書かれたカードがめくられたとき。
深く息を吸った瞬間、上着やセーターを着なければ寒いくらいの外気が会場の入り口が開かれ惜しげもなく入ってきていることに、私は気が付きます。それまでも外気は入ってきていたのに、全く気が付かずに話を聞くのに夢中になっていたのでした。

そして終盤には一緒に参加した方から「テーブルいらない!体感覚のカードが出るとみんなが一斉に体を離すから、いままでみんな前のめりになってたんだなと思った。テーブルいらないくらい距離が近い。」とのお話が。はっ!確かに!そりゃ肩も凝ります。

今回、発見したことは「会話の中に疑問形や質問文はいらない」ということ。
トーキングアイテムを好きな人にどんどん回していくだけで、ほとんど疑問形ではなく自分の思ったことを言う。
それを受けて「○○さんがこう言ったんだけど、確かに私は…」と話が勝手に広がっていくのです。
話って「これはどうなんですか?」「これはなんでですか?」と振らないと進まないもののように感じていたし、どうすればこの人から意外な言葉が引き出せるだろう?みたいなことばかり考えたりしていましたが、実はみんな勝手に話したいし、勝手に話を聞きたいんだな、と思いました。安っぽい言葉になってしまいますが、聞いているポーズではなく、耳を傾けることなんだろう、と。

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なによりもゼンローグの面白いところは自分の思っていることが自然と出てきて聞けること。それは自分の言葉でもほかの人の言葉でも聞こえてきます。どちらにしてもはっと気づくことがある。

自分の思っていることを素直に言う、という環境を作るための「ゼンローグ」なのですね。

あぁどうしたらもう一度あの感覚を体験できるのでしょう。
知り合い同士だと普段の感じもあるし、恥ずかしくて素直に自分の言葉で話せるかわからないのです。
気になった方は私と一緒にゼンローグしましょう!

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どんな感じなのか、音声で知りたい方は講師の嶋田さんが所属するtoieeのPodcast(ネットラジオ)を聞いてみてください。
http://toiee.podbean.com/

(まちの教室スタッフ 越智風花)

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嶋田温夫(関西大学政策創造学部4年/toiee インターン生)
大学では禅という意識について研究し、対話と禅の特性を持つゼンローグの面白さを広める為にファシリテーションを学び活動中。答えのない問答や哲学的な問いについて考えている時間が至福のひと時。