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3つの『らしさ』がつくる シェアビレッジ

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午後2時、授業開始-

授業コーディネーター 山田崇さんからの問いかけで、今回なぜ参加したのか?と、まずは自分自身と向き合います。

「なんで、シェアビレッジなの?」

「人とお金が、集まる秘訣はどんなところにあるのだろう?」

こんな気持ちで席に着き、武田さんの話に耳を傾けます。講演が進むのにしたがって、会場は熱気が充満していくのがわかります。

午後3時40分、後半-

武田さんへの質問。その数、30分で15!(参加者の1/2ですよ!)武田さんを休ませてはいけない!!と、ばかりに質問が続きました。

シェアビレッジは武田さんそのもの。そう感じた3つのポイントを挙げてみたいと思います。

 

知らないなら、自ら動いて、聞けばいい

今は、秋田のことを考え、秋田のために動いている武田さん。今回「学生時代、秋田出身だと口にしなかった」という、話しを聞いて耳を疑ってしまいました。高校を出て、地方から東京・大阪に進学・就職する人の多くは確かに、「田舎者」って思われるのがとても恥ずかしい、、、。でもそれも、ここ数年間で少し変わりつつありますよね。

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では、武田さんが地元秋田に目を向けるきっかけとなったのは?、、、それは、あるとき目にした地元商店街や駅前の風景への

“ 地元が、死んでしまった ”

と、いう思いから。「秋田をどうにかしたい!」「自分には何ができるか?」と模索し、東京にいながら秋田との接点をつくり、考え、行動しながら考えて自分なりの「秋田」との向き合い方を決めていきます。

“ 農業から、秋田を元気にしていこう ”

しかし、農業についてなにも知らない、農家の知り合いもいない。そんな中で武田さんは、18日間で100人の農家の人を探して話しを聞きまわります。今の時代、知りたいことは簡単にネットを検索するとそこそこ出てきます。でも、直接農家の人を探して自ら行動したのです。農家の人のつくる喜びとはどんなところにあるのか?今の農業のシステムはどうなっているのか?などなど、本当に大切にすべきものはなにかを。「知らないことは、動いて知る」そんなところに、武田さん「らしさ」を感じずにはいられません。

 

人も自分も、楽しみ尽くす

シェアビレッジ(http://sharevillage.jp/)は、様々なコンテンツをあらわすネーミングが最高!なのです。

年会費や寄付金だと味気ないものも「年貢」だと、なんだか気になっちゃいます。同じように、会員は「村民」だし、飲み会は「寄合」、シェアビレッジに行くのは「里帰」、他にも「一揆」や「村歌」などワクワクするネーミングになっています。

それとともに、面白いのがコンテンツのつながり方。「村民」になった人は、都市部で開催される「寄合」に参加、そこで仲良くなった人同士で「里帰」ができます。それと、「村民」のなかにも、「ブロンソン」(ブロンズ村民)から「メイソン」(名誉村民)まで4つの階級があったりします。

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バーチャルな村づくりゲームぽさがありつつ、リアルがあるというところが面白さの所以でしょうか?武田さんいわく、

“ 人を楽しませること、人を驚かすこと ”

そんなことが、昔から好きだった。そこに答えがあるようです。武田少年が「夢見たゲームを作る会社で働きたい」その夢は、叶いました。ただ、仕事としてやっていく中で、

“ 人の心をうごかす仕事 ”

こそ、やりたいことだと気付き、それができるのはゲームを作ることだけではないとの思いに至ります。そんな、人を楽しませることから始まった、「人の心をうごかす」ことを大切に考えるところが武田さんらしさの秘密でしょうか。

 

本気でやらなきゃ 何も変わらない、秋田は良くならない

シェアビレッジの前に始めた、秋田の若手農家集団「トラ男」(http://www.torao.jp/)。徐々に売り上げは大きくはなっても、数としてはまだまだ少量。そんな折に、それでは何も変わらない!と、勤めていた会社を辞めて「秋田のこと」に本腰をいれていきます。

“ 知って、来てもらうだけでは、移住につながらない。それでは、秋田は盛り上がらない ”

秋田と向き合う中で、「シェアビレッジ町村(まちむら)」が誕生し、村民が徐々に増えていきます。宿泊し、体験したことで、実際に五城目町への移住者や移転企業も出てきています。

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「秋田をどうにかしたい!」という思いから始まったシェアビレッジ。武田さんは第1弾のプロジェクトが立ち上がった段階から全国での展開も考えていたようです。

“ 日本全国を大きな村と考えて、全国の古民家が家 ”

開村に必要な3つを兼ね備えた「家」が各地にあることで、多くの人が村民になれば日本の原風景が守られる。本気で秋田を良くするためにやってきたことが、気がつけば日本各地のためにできることに、大きく育っています。そこには武田さんの「目的のために立ち向かう本気な姿勢」があったからこそだと思いました。

 

授業開始から、3時間後の午後5時-

武田さんの「人の心をうごかす」に、まんまとしてやられました!ドキドキとして、わたしもやるぞ!!っという気持ちであふれます。でも、何を?そこが悩みどころです。誰のために、何をするのか、そこをもう一度考え動いて向き合ってみたいとも思う授業でした!

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授業コーディネーター 山田崇(塩尻市役所企画政策部企画課シティプロモーション係 係長/nanoda 代表/信州移住計画 代表)

「空き家から始まる商店街の賑わ い創出プロジェクト nanoda(なのだ)」

「空き家から始まる商店街の賑わ い創出プロジェクトnanoda(なのだ)のfacebookページ」

今回のイベントページ

【vol.45】しおじり まちの教室2016年3月授業
「1日8円からはじめる あなたの村をつくるプロジェクト 『シェアビレッジ』とは」

授業に向けてのコーディネーターインタビュー&山田さんおすすめの本

「人と出会い、つながり、広げる。そして、そこにあり続ける。‐前編‐」

「人と出会い、つながり、広げる。そして、そこにあり続ける。‐後編‐」

「山田崇さんが 好きな人にすすめられた本 3冊」

(まちの教室スタッフ 寺島美佐子)

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武田昌大(株式会社kedama代表取締役/Share Village Project村長、トラ男プロデューサー)
1985年秋田県北秋田市生まれ。 2008年立命館大学情報理工学部卒業。2011年8月に株式会社kedama設立後、秋田の農業の未来に危機感を持ち、若手米農家集団トラ男(トラクターに乗る男前たちの略称)を結成。お米をつくる人と食べる人が共に支え合うコミュニティ「トラ男一家(ファミリー)」を立ち上げ、お米の定期購入サービスを運営している。2015年春、築133年の茅葺き古民家を活用した新ビジネス「シェアビレッジ」を立ち上げる。
http://sharevillage.jp/